| 神経系を侵してしまう鉛の毒性はとても強い |
日本ではまだ古い鉛製の水道管が国内に数百万箇所以上残っているといわれております。他に、農薬などが混入された工場の排水(水質汚染)、自動車の排出ガスや工場の排煙から放出される鉛化合物(大気汚染)など、また、身近なものでは、一部のヘアダイ、ヘアカラー、缶詰、タバコの煙、都市部の農作物などにも含まれています。
鉛は中枢神経を侵し精神活動を衰えさせたり、学習に障害を起こしたりすることが明らかになっています。アメリカ境保護庁EPAは、鉛のせいで不妊になったり、子供の発育障害が起きたり、高血圧になったり、聴覚が低下したりする危険性を指摘しています。そのうえ、鉛が発ガン物質である可能性があることも示唆しています。
別の機関になりますが、アメリカ毒物疾病登録局ATSDRは、鉛は、脳症や広範な脳障害による小児の死亡、注意力持続時間の低下、記憶力低下、学習障害、知能指数の低下を起こすことがあると発表しました。さらに生まれたときの身長や体重が平均より劣っていたり、聴覚器官や血圧、一部の代謝経路に影響を及ぼしたりすることも報告されています。幼いときに鉛に被曝すると、成長ホルモンの分泌が変化して、身長が低くなったり、肥満になったりします。この影響は大人になっても続くという研究報告があります。
血液中の鉛の濃度が高い妊婦の子供は、精神分裂病になってしまう可能性が高いともいいます。また骨組織に含まれる鉛の量と白内障の発症との関係を調べ、鉛は白内障のリスク因子ではないかとする報告もあります。最近の日本の研究でも、貧血を起こした女性の血中から高濃度の鉛が検出されているという報告もあります。
|
水銀 ・・ 歯の詰めものや予防接種にも使われていた 神経や消化器、
腎臓の障害などの原因に |
歯の治療に使う詰め物に昔はほとんど水銀アマルガムを使用していました。水銀アマルガムに毒性があることは欧米では常識になっており現在は日本でも使用されなくなってきましたが、取り除かないでそのまま使っている方がまだたまだ多いのが現状です。蓄積すると、神経や消化器、腎臓などに障害をもたらしたり、アトピー性皮膚炎の原因の可能性も指摘されています。
また、日本では有機水銀であるチメロサールに対する規制がないため、ジフテリア、破傷風、百日咳の「三種混合」や「インフルエンザ」「日本脳炎」「B型肝炎」の各ワクチンに使用されています。なかでもエチル水銀は、毒物でありながら医薬品の防腐剤に使用されていて、毒物および劇物取締法の規制がないため他の薬品からも体に取り入れているのが現状です。これらは欧米では使用が規制されており、日本の取り締まり規制がいかに甘いものかがよくわかります。
大型の魚介類、特にクロマグロ(天然)にも水銀が多く含まれています。魚介類のほとんどに水銀が含まれていますが、大きな魚は多くの小魚を食べて成長するため、大型魚ほど水銀濃度が高くなることになります。水銀は生殖機能やホルモン系に影響を及ぼし、たとえ微量でも体内に蓄積されると毒性が高まり、人体に多大な影響を及ぼし、とくに胎児への影響が懸念されるため、妊婦は週に1回80グラムまでと食べる量を控えるよう国が指導しているほどです。
参考: 有害物質 母から子供に
|
ヒ素 ・・ 残留農薬や飲料水などで取り込まれる 皮膚疾患、疲労、
貧血などの原因に |
ヒ素の恐ろしさは、古くは1955年に発生した森永ヒ素ミルク事件により、広く一般に知られました。
現在、ヒ素の汚染源は、製薬、化学、半導体などの工場排水、農薬などです。身近なものとしては、果物、野菜などに含まれる残留農薬や飲料水、海藻、海産物から体内に取り込まれます。また、石炭の燃焼、除草剤、殺虫剤、自動車の排出ガスにも含まれています。
高濃度のヒ素は、頭痛、眠気、爪がもろくなる、斑点、体重の減少、虚弱、甲状腺腫、神経痛、知覚障害、筋肉萎縮、肝臓障害、心臓肥大、皮膚ガンなどの慢性中毒症を引き起こす可能性があります。
|
カドミウム ・・ タバコの煙にも含まれている 腎臓・肝臓障害、骨の
異常、ガンなどの原因に |
有名な公害病として知られるイタイイタイ病は、慢性カドミウム中毒が原因です。
カドミウムは、腎臓機能障害や重症の骨軟化症を引き起こす原因となります。そのほかの中毒症状として、疲労、高血圧、鉄欠乏性貧血、無臭覚症、歯の黄化、出生時の体重過少、過カルシウム尿症、背中下部と足の痛み、低リン酸血症、リウマチ性関節炎などがあります。
また、脳にも作用し、大量殺人犯の毛髪から、最高値のカドミウムが検出された例もあります。
汚染源は、アルカリ乾電池や合成樹脂製品、自動車タイヤのほか、セメント工場や石灰工場の焼石灰粉塵、ベアリングや金属加工、電気メッキなどの工場排水と、それらに汚染された魚介類です。そのほす、排出ガスも汚染源となります。
また、タバコの煙もカドミウムが含まれており、喫煙者でなくても煙を吸うことで危険度が高まります。
|
| アルミニウム ・・ 胃腸・腎臓障害・アルツハイマーなどの原因に |
アルミニウム自体は自然界に多く存在していて、水や野菜、穀物、海産物、家畜にも含まれています。腎臓の働きが正常であれば、大部分が排出されるのでアルミニウム製の調理器具などの影響はさほど心配には及びません。
しかし、糖尿病や老化、疲労などで腎臓の機能が低下すると、血中のアルミニウム濃度が上昇して排出されず、脳内に侵入して痴呆症状を引き起こす恐れがあります。
アルミニウムが大量に脳内や細胞内に入ると痴呆症状を起こすことがわかっており、神経毒性があるため、アルツハイマーの危険因子の可能性が指摘されています。汚染源としては、アルミニウム製の調理器具や飲料水のアルミ缶や「ジャンクフード」などに使われているアルミニウムレーキという着色料、練り歯磨き、胃潰瘍の薬(スクラルファート)、制酸剤、浄化剤、アルミホイル、ふくらし粉などにもアルミニウムが使われています。
他の中毒症状としては、食欲不振、胃腸の炎症、肝臓機能障害、腎炎、皮膚炎、脳炎、子供の甲状腺機能亢進や精神病、筋肉の硬化などがあります。
|
|
|
|
|
|
|